世間では すっかりハロウィーンのお祭りが定着しつつあるそうで
私の記憶の中では 確か、ハーベスター祭(収穫祭)だったような?
あの…世間が カボチャ!カボチャ!
と騒いでいるのを聞いたからじゃ無いんですよ
オレンジと深緑色に塗られた115系が見たくなったのです
このカボチャ色の電車は 群馬方面で まだまだ現役活躍中です
今回 見に行ってきたのは高崎と横川を結ぶ信越本線です
僅か8駅で 乗車時間も30分位の寸詰まり路線ですが、終点 横川駅の先はかつて碓氷峠を越えるアプト式鉄道が山の向こうの軽井沢まで通っていたのでした
使用していた機関車は廃線跡地を利用して創られた鉄道文化村(横川運転区跡地)に展示され、遺産となって残っています
撮影地を信越線の車窓から探しながら来ましたが、何となく終点駅の横川に着いてしまいました
取り敢えず、駅の周りを散策してみます
横川駅を出ると隣は鉄道文化村
その間の道路や駐車場にも線路跡が未だに残っていました
線路下のガードの前で立ち尽くしていると 後ろからやって来た軽トラのオジサマが
「ダムでも見に行くのかい?」
と車を止めて話しかけてきました
電車の撮影場所を探している事を話すと、この先にいい場所がある と教えて下さいました
行き着いた場所です
この先は右へカーブする上り方面
時折 車が通りますが、人の少ない見晴らしの良い場所です
SLが走る日など、この場所は撮影隊で賑わうそうです
この線路脇に住む旦那さんが ここを掃除なさっていて、お話ししてくれました
「写真家の先生ですか?」
突拍子もない質問に面食らってしまいました
自分のデジカメの写真(自宅を撮ったもの)を見せてくれたり、孫の遠足の話などを話されたり…
此処に家を建てたのも、鉄道の見える場所に住みたかったから…など、
この旦那さん かなりユニーク
悠々自適で楽しそう
目の前には妙義山がそびえ立っています
良い天気です
暑くて日傘を使用中
踏み切りの音が聞こえる!
やってきたのは107系でした
白い…
私が乗ってきたのもこの電車
カボチャじゃないの…
高崎駅へと戻って行く姿を撮影
程なくして カボチャはやって来ました
あら!試運転!訓練列車!と張り紙が見えます
意表を突く臨時ダイヤでした
こちら側は逆光の様です
勝手踏み切りで、向かい側へと移動して来ました
下り方面も右カーブです
後ろを振り返るとおじいちゃんとおばあちゃんが仲良く畑仕事中
「今日はSLが来るのかい?」
「あったかいねぇ」
と お声かけ戴きました
この町は 人も 日差しも 暖かい
ちょっと嬉しい
高崎行きのカボチャが来ました
貫禄ある115系の走行を漏れなく撮影
畑仕事のお父さん…ご出演してましたね
この車両の見た目とカボチャ色は 長閑な田園風景の中で暮らす 優しくて少々頑固で飾り気の無い おじいちゃんを連想させます
この土地柄にぴったりです
町中や山は紅葉してないけれど、オレンジ色と深緑色が自然の景色に馴染んで、得も言われぬ味わいを醸し出しています
こんなに素晴らしい場所を教えて戴いて…
これ以上贅沢を言ってはいけません
横川駅に戻って来ました
先程の 試運転車が待っていました
若い社員さんやスーツ姿、ヘルメット姿の方々
ゾロゾロと乗り込んで行きました
車掌さん 私に会釈をしてくれました
またまた嬉しい
出発の笛を吹き 列車は行ってしまいました
何かの試験でもしているのかな…
お腹が空きました
やっぱり釜めし食べなくちゃ
車内で美味しくいただきました
やっと食べられて良かったです
昨年来たとき、115系の車内で 落として割ってしまい、食べられなかったから
久しぶりに太陽の日差しをたっぷり浴びて…
良い気分