撮影日 2018.10.31
前記事の続きのお話です
オリタケ間で上りDDを撮影後、場所を移動し、下りDDが帰って来る前に、次の撮影地へ急いで移動します
一度に2度もDD51の走る姿を見られるなんて、嬉しくてこのまま帰るのは勿体無く思い、下りは別の撮影地で撮ろうと決めていました
さて、オリタケで撮影後、急いでレンタサイクルを戻し、東武東上線の小川町駅で電車に乗り、寄居町駅へ移動します
小川町駅ホームで待っていたのは顔馴染みの最古参、81100f
えっ!?はちまんけい?
そう。8000系は製造台数過多により、やむ終えず、一桁増やしたのでした
東武鉄道の七不思議?とでも言いましょうか
もう、廃棄されたのかと思いきや、まだ生き残っていたのですね
そして、待っていたのは先程のDD51訓練車も
東武81100fの車内より即席撮り
隣ホーム奥に、先程の赤と青が待機中
下り出発時刻は13:53なので、出場する前にこちらも移動せねば!
そう言う訳で、寄居駅に到着
家の地図でロケハンしておいた場所へ急ぎます
徒歩15分程で荒川橋梁脇の河原へ到着しました
そこには、先程の撮影地で見かけた御仁もチラホラ…
皆さん、車やバイクで早々と現地入りされているようでした
初めて来た撮影地
こう言う時は 撮影隊が集まっている場所へ着けるのが間違いないと思い、端へ並ばせて頂きました
立ち位置は 河原から荒川鉄橋を真横に見上げる構図になります
順光ではありますが、やや右後ろからの太陽光と 白っぽい晴れ空に、絞りや露出やら…
悩まされております
本番まであと10分
練習電も無く、
ああでもない…
こうでもない…
と、設定を決めあぐねておりました
いよいよ 撮影開始です
鉄橋入り口は日影のため、シャドー気味に写ります
引いて撮ってみます
寄せて撮ってみます
折原ー寄居
後方機がトラス橋を抜けるまで待っていては、左側の茂みに先頭機が入ってしまいそうでしたので、客車がトラスを抜けた辺りで留めておきます
左側が端ってしまいました(汗)
いろいろと反省点はありますが、良い経験が出来たと思いました
今後も もっと撮影の機会を増やし、精進したいと思いました
DD51の独特の形も去ることながら、朱色と青の美しさに魅了され、聴いたことの無い重低音の迫力に圧倒され、一気にファンになりました
~撮り道メモ~
鉄道ファンと一口に言っても、その種類は様々でして…
私の様に撮影を楽しむ者
走行音を楽しむ者
路線図やダイヤグラフ、時刻表を見て楽しむ者
鉄道知識の豊富な者
乗って楽しむ者
いろいろなジャンルがありますが
実はこの荒川の撮影地で、思わぬハプニングに遭遇しました
私が露出が決められず焦っていたところへ、
隣の方が、
「カメラの電子音を消して欲しい」と頼んできました
驚いて、一瞬何を言っているのか分からず、その人の顔をマジマジと眺めてしまいました
電子音?そうか…ピントを合わせる時の
「ピピッ!」の音の事だ と察しが付きました
列車が来るまで10分を切っておりました
私はいろいろとカメラを弄ってみましたが、消音がどこで設定出来るのかを分からないまま使っている事に気が付きました
出来ないなぁ…
と、声を漏らした瞬間、隣の方は
「私から離れて撮影してもらえますか?」
と、にこやかに良い放ちました
焦りました
その時、焦っているにも関わらず、私は
「この人の言っている事は果たして正しいのか?」
と、俯瞰で自分を見ている冷静なもう一人の自分がおりました
鉄道ファンには、撮影地での暗黙の了解(ルール)があり、
撮影場所の先着優位理論と言うのが存在します
先着の方の撮影構図内に侵入厳禁なのです
後着人は必然的に先着人に気を遣う事になります
頼まれたその方の2メートル前にはビデオカメラがあり、画像と音を撮影されるのは一目瞭然でした
静寂の中で、あのDD51の独特の音を入れたいと思うのは当然
この人はこれを撮る為に、此処でどのくらい待って居たのだろう
この人の気持ちを考え、私は3メートル程離れる事にしました
もう、時間も無い
自分の認識不足と知識の未熟さに、情けなく、気持ちが萎えてしまいました
撮影時の光や構図ばかりに囚われ、気遣いを忘れていた自分に気が付き、大勢での撮影地での心構えの様なものを学んだ気がする出来事でした
これも良い経験で、こうして場数を踏んで、本当に良い撮影が出来るように成るのでしょう
撮影終了後、「お疲れ様でした」と、お声掛けし、笑顔で去る事が出来ました
少し凹んだ出来事ですが、撮影日記なので、記させて頂きます
八高訓練撮影終了!