撮影日2020.10.4
本日もようこそ。いらっしゃいませ。
この日の撮影は日曜日。
諸用があり店は休んでおりました。
午後より自分の時間が出来ましたので、日曜日にしか出来ない鉄活をしようと考え、以前より憧れておりました鉄道写真家である中井精也先生のゆる鉄画廊へ出掛けてみる事にしました。
この日は先生の力作を集め、製作されたカレンダー販売の為、在廊されているとの事。
生の中井精也先生に会えるチャンスです。
やって来たのは、東京メトロ日比谷線は三ノ輪駅で下車、徒歩10分程の場所にある
"ジョイフル三ノ輪商店街" です。
▲商店街入口の看板には荒川線のイラストが描かれておりました。それもその筈、この入口脇に都営荒川線の始発駅である三ノ輪橋駅があるのです。
▲三ノ輪橋駅電停の様子。
地元民からは都電と呼ばれ、親しまれております。この近辺の象徴になっている様ですね。
このアーケード商店街には思い出があり、ウン十年ぶりの訪問になります。
ここは東京の南千住と言う街でして、この近辺で私は育ちました。小学生の頃はよく買い物に来たり、隣町に引っ越して行った幼馴染みの友人に会う為、都営荒川線に乗車したものでした。
そして、この商店街の中頃に中井先生の画廊はあります。
▲ゆる鉄画廊前で先生と記念のツーショット。
中井先生は素顔に見えるマスクを装着。
ゆる鉄画廊前では迫力ある中井精也先生が鎮座し、カレンダーにサイン入れを行なっておりました。
目の前でサインを入れて頂きました。嬉しい。
生、中井精也先生を見るのは実は二度目。
以前、某、撮影地で私の後方で撮影をなさっている姿をお見かけした事があります。
その時から中井先生の作風に興味を持つ様になりました。
私の様な編成主体の撮影方法では無く、情景撮影を主とし、見ていてほっこりと温かくなる作品ばかり。
自らの撮影方法を "ゆる鉄" と名付け、景色の中に鉄道がさり気なく写り込む作品に仕上げております。
又、車両無しの鉄道風景等、私では絶対に撮らない写真もお見かけます。
車両を写すだけが鉄道撮影では無い事を斬新に感じました。
▲中井精也先生のポストカードより(トリミングしてあります)
例えば、青空を主体に丘の上にポツンとある踏切の写真。縦撮り写真の中の1/5ほど下に小さく踏切が配置されている。
敢えて車両を入れず、想像力で見る写真。
見る人其々の目線でその物語を想像し愉しむ。見えないものが見えてくる "心の目で見る芸術" と言えるでしょう。
芸術とは奥深いものだと感じ、又、鉄道撮影も様々な楽しみ方があるものだと目から鱗が落ちるのでした。
先生と少しだけお話をさせて頂きました。
私が先生とは真逆のバリ鉄撮影をしており、その枠から出られずにいる事。
撮影時間が少ない為、編成を切る撮影では勿体ないと考えてしまう事。
バリ鉄撮影が楽しいので、決して悩んでいるわけでは無いのですが、そう話すと、
「貴女がバリ鉄撮影をしているとは、見かけに依らない。驚きです。勇気を出して切り取って下さい」
と、仰られました。
私に取っては編成をぶった斬る事は有り得ず、それを実行するのは勇気がいる事です。ミスして切れた事は山ほどありますが。どう考えてもネタ撮影には当て嵌まらない撮影方法ですね。
"写真は後で手を加え、修正し、美しく整える"
そう仰います。私としては今までいかに綺麗に見える様に撮影するか。撮影の時点での完成度を求めて撮影しておりました。プロの方がこう仰るのには驚きました。
しかし、中井先生の写真は芸術性が高く美しい。こんな撮影と絵作りにも憧れを抱かずにはいられません。
テレビでお見掛けするのと変わらない明るく気さくな先生。ご親切な対応、ありがとうございました。
中井先生の画廊作品を拝見した後、早速、都営荒川線の三ノ輪橋電停付近へやって来ました。
被写体が一両の路面電車ならば、情景写真の練習撮影に向いているかもしれません。




この電停周辺には薔薇の植え込みが華やかに設えられてあり、今頃は秋咲きで春程の桜花ぶりは有りませんが、慎ましやかに開いている
と言った具合。
早速、中井先生の作風を参考に撮影してみます。
▲レトロ車両9002形
バリ鉄撮影から抜け出せず、ただの前ボケ撮影になりましたが、思い切って車両をぼかすと…
▲手前に焦点を置き、車両をぼかしての撮影。
あれ!?やだぁ〜!花じゃ無くてつぼみちゃんに焦点が合ってたわ(汗)
▲スカイツリーとのコラボ撮影
スカイツリーを入れて撮影出来るスポットを発見しちゃいました。バンタとの相性はなかなか。しかしながら、ピントが甘かったみたい。
この近辺は昔と比べ、大きな変化は無さそうですが、脇にあったお煎餅屋さんが都営荒川線のグッズショップに変わっておりました。
確か、お煎餅や雷おこしを販売していた記憶があるのですが。この記憶も40年近く前の話。
変化して当然ですね。
最後に中井精也先生のゆる鉄画廊のホームページの案内を貼らせて頂きました。↓
美しい撮影写真が展示された画廊は、まるで絵画が飾られたミニ美術館の様。鉄道ファンで無くても楽しめます。又、撮影方法に新たな境地を見出せるかも知れません。
被写体を問わず、撮影される方には良い勉強になり、お勧めです。
御訪問頂き、ありがとうございました。
又のお越しをお待ちしております。