女将さーん鉄道撮影の時間デスよ! 

焼きとり屋 えみソラ女将の鉄道撮影日記ブログ

鉄子の独り言 3 THライナー初乗車

本日もようこそ。いらっしゃいませ。

 

 

THライナーとロング缶3本の彼女

 

この旅行(大井川鐵道撮影ツアー)の帰宅は遅くなりました。

新幹線から在来線に乗り継ぎ、当然ながら帰宅ラッシュ真っ只中の時刻。

そんな光景にウンザリし、折角なので上野駅からはTHライナー(下り)に乗車してみようと思い付きました。

 

THライナーとは東京メトロ日比谷線霞が関駅〜東武鉄道久喜駅を結ぶ座席指定制列車です。一般的なホームライナーに当たる便です。今年の6月より運行が開始し、新たな試みに期待が高まり注目されましたが、昨今の感染症蔓延で出鼻を挫かれた感が否めない様で、賑わいも乏しく感じておりました。

実を言うと私も今回初乗車でした。

普段、閉店近くの時刻に我が店のカウンターよりTHライナーの通過を見るのですが、ガラガラに空いており余裕で座れると考えていたのですが、チケット取得の際、座席が1/3位程度埋まっているのを目にし、意外にソコソコの盛況ぶりである事を知りました 。

f:id:emikosorakara2:20201221072306j:image

写真はイメージです

 

メトロ日比谷線上野駅ホームでは20分程の待ち時間がありましたが、ベンチに重いリュックを置き、座らずに立っていると隣の席には40歳前後と思しき女性がビール2缶、ハイボール1缶とお菓子?の入ったビニール袋を置き、腰掛けておりました。

その方もやって来る普通電車には乗車せず、どうやらTHライナーを待っている様子でした。

その袋の中身に少々違和感を感じておりました。

缶入りアルコール類を買う場合、大抵は電車を下車後、自宅近くの店で購入するのが普通ですよね?

持ち歩きは重いし、何より温くなりますので。

 

 

いよいよ入線して来たTHライナーを見るに、どの車両も満遍なく人影があり、ちょっぴり残念な気持ちとソコソコの盛況に安堵する気持ちのどちらも入り混じった感覚でした。

 

THライナーの扉が開くとロング缶3本の彼女は私達の横をサッと通り抜け、一目散に座席に座りました。それも通路側の二人掛けをリザーブしていた様です。

私達は初乗車の為、座席番号を確認しながらノロノロと辿り着き、座る頃には電車も走り始めておりました。

 

走り始めるやその乗り心地は快適で、滑る様に電車は進んで行き、横揺れと振動の少なさに驚きました。

前方三列前には先程の彼女がビール1缶目を飲み終えた様子が目に飛び込んで来ました。

早い!早すぎる!!

ほぼ一気飲みに近いペースで飲み終えた様子。

あら、彼女の様子がこの位置からよく見えること(笑)

上野駅を立つと次の停車駅は新越谷駅でして、到着までは30分弱ありました。上野駅より先は乗車は出来ず下車専用車となります。

その為、これ以上の混雑はありませんので比較的ゆったりと過ごせそうな座席の埋まり方でした。

日比谷線内は地下鉄箇所が多く、駅通過の様子は車窓から眺めていて斬新な気持ちがしました。何と言っても日比谷線内で急行運行は初の試みですので、長年この日比谷線を利用してきた者として不思議な感覚と優越感に浸る事となりました。

列車は東武北千住駅の急行専用ホームへ入線し停車しますが扉は開かず、時間調整の為の停車を行いました。此処でもホームには多くの乗車待ちの方が並んでいるのを尻目にゆったり着席列車で帰れる優越感に浸る事となりました。

 

ふと前の女性を見るとハイボールタイムに突入したご様子。スナック菓子を口に入れては飲みを繰り返しております。

彼女はもしかしたらこのライナーの常連客で座席も定位置なのではなかろうか?

会社帰りにちょっと一杯もこの御時世では躊躇われる。しかし家に真っ直ぐ飲まずには帰れず、新たな憩いの場を発見したのかも知れません。居酒屋等で飲めば缶3本とスナック菓子と同等の料金では済まず、それ以上になる事は必至。その浮いた差額でこのライナー料金を出してでも空いた座席に座って人目を気にせず飲める。

彼女の乗車位置にも注目したい。

彼女は2号車の4Cをセレクトしている。

f:id:emikosorakara2:20201220234508j:image

ここは出入口付近で一見落ち着かなそうですが、上野駅からの乗車であれば新越谷駅までは扉は開きません。それに目の前に座る人間はこの空いている状況から考えるとほぼゼロであろうと察しが付く。一人で又は二人で乗車しても一人掛けの座席をセレクトする確率は低いであろう。斜め前はフリースペースである。彼女の視界に人が入らず目の前は広々とした開放的な空間が広がる事になる。しかし、後ろに座る人間からは彼女の行動は丸見えではあるが、ココをセレクトした意図は人目は気にしていない事が伺える。

私ならどうだろう?

同じ行動をしようとすれば、やはり人目を気にし、最後部座席を選んでしまいそう。

 

彼女にとって、此処は居酒屋に負けないくらい恰好の憩える場なのかも知れません。

 

新越谷駅で彼女は降りて行きました。

直ぐ目の前の扉が開き、降りて直ぐの位置に階段がありました。

彼女、中々のやり手ですよ。

 

乗車の時に持っていたビニール袋に入ったロング缶3本は無く、身も心も軽そうでした。

 

新越谷駅を過ぎると車内は私達だけになりました。そこで合点がいったのです。

私が普段目にするTHライナーは新越谷駅で乗客下車後の様子だった事を。

 

車内乗車レポ?

ロング缶女性ウォッチが忙しくて、其れどころじゃ無かったのよ

っハハハ(笑)

 

そんな彼女がちょっぴり羨ましく見えました。

間違いなく "飲み鉄子" 認定ね。

 

 

THライナーにご興味がある方はコチラの東武の公式サイトをどうぞ↓

THライナー|東武鉄道公式サイト

 

お喋りにお付き合い頂きありがとうございました。