女将さーん鉄道撮影の時間デスよ! 

焼きとり屋 えみソラ女将の鉄道撮影日記ブログ

旧高崎信号場見学体験ツアーに参加

 

撮影日2022.5.4

 

皆様、本日もようこそ。いらっしゃいませ。

 

 

この日は大型連休ど真ん中。

各地への遠征、近場で特別出場列車の撮影、田

植えのお手伝いに駆り出させる方もいらっしゃ

るようで。

変わらずにお仕事の方も。

お疲れ様です。

 

私と言えば、今週の連休は無し。

フツーのいち日休みとなっており

重連や臨時列車の追いかけ撮影等は無縁とな

っております。

が、JREによる事前申し込みの鉄道体験型ツア

ーに参加して来ました。

 

ツアー内容は、

高崎駅内にある昨年まで実際に使用されていた

信号場を見学、そして保線員さんのお仕事体

験&現在は使用されていないホームに入り

この日のイベント列車である "SL群馬みなかみ"

の撮影が出来る

と言うもの。

 

 

 

お出掛けは久しぶりに上越新幹線を使い、高崎

駅迄のプチ乗車を敢行。

贅沢しちゃいましたがゴールデンだからまあ

いいか。

 

コチラの新幹線!!アゲアゲ⤴︎⤴︎

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(大宮駅で撮影)

 

 

あ!間違えた。

乗車したのはコチラで御座います。⤵︎⤵︎

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(高崎駅で撮影)

そうです。我らが古参組のE2系

上越新幹線と言えばこのお顔です。

 

 

さて、高崎駅が集合場所のこのツアー

定員10名の筈ですが、参加者は2名。

え? に、にっ2名!(意外)

主催者側のJREさんの係員は5〜7名。

とても贅沢なVIP待遇さながらのおもてなしを

受けての体験になりました。

 

さて、JREの取り巻きさんに見守られる中、

先ずは2004年まで使用されていた1番線ホーム

へ鍵を開け入って行きます。

現在、一番線の線路は客扱いする列車は無く、

回送車の退避や安中貨物が通過する為だけに使

用されております。

閉鎖後、ほぼ手付かずのまま保存?されている

様で、昔の優等列車の号車案内ステッカー、国

鉄時代に付けられた番線標示表と出発反応標識

等、様々な鉄道遺産入りしそうな貴重な設備を

解説頂きました。


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近頃はすっかりホームにシールが貼り付けられ

ている号車案内。

昔は表示板が上部からぶら下げられていた事は

年齢層が高い方ならお分かりの事でしょう。

過去の自然災害によりロープが切れ、列車に接

触する事故が起こって以来、全駅でシール標示

に変わったのだとか。

確かに何処の駅にも見当たらなくなった吊り下

げ式の号車案内板。

雪国などはホームにステッカーの表示では雪が

積もると見え難そうですね。

国鉄時代の欠片は消えゆく一方です。

当然ですが。

と、感慨に更ける暇もなく移動します。

 

 

 

次はいよいよ旧信号場内へ足を踏み入れます。

この信号場は昭和49年より使用されており、内

部も機械もだいぶ懐かし目でした。

 

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▲列車の進入を取り仕切る為の信号操作設備

一日約800本の列車の出入りを四人体制で全て

行っておりました。

写真には写っておりませんが、左手には2台の

黒電話が。列車が前駅を出発した事を電話で連

絡を受け近づくのを待ち、入線路の信号をボ

タン操作で切り替え、運転手に入線路を伝える

のです。

とても責任重大な任務で、集中力も要する為、

90分程で交代しながらの勤務。

昨年までこのアナログ的操作を行っていたので

すから驚きです。

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実際にボタン操作をしてみました。

レバーを回すと正面の番線路のライトが点灯し

ます。実践させて頂けるとは意外でした。

 

 

 

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この装置の裏側に回り、内部を見せて頂きまし

た。裏ではボタン一つ一つに線が繋がれてお

り、とてもシンプルな構造。電球が切れた時の

交換も職員さんが線を辿って位置を確認しなが

行っていたそうです。

 

 

 

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▲コチラは別室にある信号装置の頭脳部に当たる機械が並んでいる部屋。この様な装置が何十台も。

昔の機械の特徴である大きさにも注目です。

普通のご時世であれば、使用されなくなった機

械と建物は取り壊しされるのが成り行きです

が、コロナ禍でその予算の目処がつかず、残さ

れてしまったと言うのが現状だそうです。

そこで収益に繋げようとこの様なツアーが企画

されたのだとか。

 

 

 

コチラも信号場内の別室の様子。

使用されていた設備に展示品を足し、さながら

博物館並みの充実ぶりでした。

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今、話題の駅時計。高崎駅も漏れなく外す方向だそうです。

親機がズレれば子機も連動してズレるのだそう。

現在は時計の需要も減り、メンテナンスも思い

の外、手間がかかり、狂った日には故障時計を

見つける事に時間を費やしている暇は無いのだ

そうです。

 

この旧信号場の建物自体が貴重な遺産であると

感じ、ツアーで一般人に公表する価値のあるも

のではあるが、築50年近い建物は耐震面に問題

があり今のまま活用は不可。

生かすも殺すも資金面の目処は立たず、と言っ

た悩みがあるそうです。

 

何でも緊縮財政なJR東は

余裕がない→コスト削減→旧型の切り捨て

世知辛いものです。

 

 

 

さて、興味深い話題をガイド職員さんに振って

みました。

群馬車両センターには魅力的な機関車が多く所

属している事でも有名ですが、今後の凸型機関

車の動向について尋ねてみました。

 

質問ーーー

現在のバラスト採石所の中に吾妻線内の小野上

が有りますが、凸型機関車を止め、新型車で砕

石輸送が始まる様ですが、小野上駅内の線路を

撤去した事が知られております。

小野上工臨自体が消滅したのですか?

 

答えーーー

旧型機関車の老朽化や機関士の確保の困難性を

鑑み、今後は新型車に移行し、電車の運転士の

誰でもが運転出来るようにし、小野上駅構内に

自動で新型車に砕石を積む機械を導入する予

定。レールは引き直す予定である。

 

 

 

質問ーーー

凸型機関車の今後の活用法、動向について。

人気が高いので、イベント列車に活用の予定は

あるのか?

 

 

答えーーー

凸型機関車は採算性の面から廃止の方向ではあ

るが、お召し列車牽引用に微少は保有しておき

たいところ。何時、皇族方が非電化区間に赴か

れる機会が訪れる可能性も考えて。

イベント用に今後も利用はしたいが、メンテナ

ンスや機関士の人材育成にはコストと時間が掛

かり難しい面がある。

 

 

現在の砕石輸送、東日本では三ヶ所で行なっている。

小野上、西金、鹿沼

西金以外は電化区間ですが、新型車は電気式気

動車。気動車でありながらディーゼルでは無

い。電化、非電化など関係無く電車運転手なら

ば誰でも運転可能である。

 

 

昨年リリースされ、投入済みの車両について

↓↓

新型砕石輸送機及び事業用電車の投入について

 

 

群馬機関区の入れ替え作業もこの事業用電車で

事足りる。凸型機関車の活躍場は狭まる一方。

国鉄時代の機関車に終止符が打たれる瞬間もそ

う遠く無い未来だと窺えます。

 

 

 

このツアー参加中の撮影は許された範囲で行われました。質問のお返事を頂けた事も公表可能範囲として認識し記事を書かせて頂きました。

 

 

次は保線員さんのお仕事体験について記事に書

かせて頂きます。

 

続くー。

 

 

御訪問頂き、ありがとうございました。