撮影日2019.8.14
全記事のロケハン撮影から 早くも一週間後のこの日。
わたらせ渓谷鐵道のDE10 +トロッコ客車4両のトロッコわたらせ渓谷号の撮影に行ってきた報告記事です。
さて、一週間前のロケハン状況とお天気の具合を考慮し、何処で撮影をしようか悩みました。
この日は生憎の雨予報。台風の影響で湿った空気が流れ込み、一日中不安定な予報が出ておりました。だいぶ台風からは離れているこの地にも大きさによる影響は避けられそうも無い様子でした。流石の晴れ女の私でも、台風の接近には敵いそうもありません。
行こうか?否か?迷っている振りはしますが、やはり出掛ける予定は曲げず、DE10 に会いに行くのでした。
さて、わ鐡には2種類のトロッコ列車が存在しております。
一つ目は 全記事でも綴らせて頂きました
元JRのDE10 +客車4両 (内、客車2両はトロッコ列車に改造されており、元京王電鉄の5000系が使用されております)の"わたらせ渓谷鐵号"
二つ目は わ鐡自社製作車両の"トロッコわっしー号" (2両の列車の内、1両はトロッコ車両)
前者の わた渓号は一日一往復、後者のわっしー号は二往復します。
私の都合により、この日はトロッコわっしー号の往復路、わた渓3号の往路の3回の撮影を予定しておりました。
わっしー!? それ何?
と、思われる方もいらっしゃいますよね?
わっしーとは、わ鐡のイメージキャラクターです。
四角い赤いボディーに手足の付いた妖怪塗り壁の様な見た目がチャーミングだと思う!?のは私の個人的な感想でして、観光客の皆様の噂話からはあまり好感度は低めのご様子。
わたらせ渓谷鐵道のホームページより
どうやら、わ鐡の赤い車体をイメージして作られた様です。
車内や駅で わ鐡グッズが売られており、買われる方も多くいらっしゃるのですが、キモい!だの、不細工!と貶されている割に、お買い求めされているご様子。
ブサ可愛いという表現もある位ですから、何処か憎めない不細工さが受けていない様で受けるのかも知れません。
「嫌よいやよも好きのうち」
なのでしょうか。
私ですか?買いましたよ(笑)
車両模様の入った 立派な桐生織の巾着袋。群馬県は織物業が古くから盛んな街でして、富岡製糸工場等も有名なところです。
いゃあ…欲しかったんですよ。
アテンダント兼販売員お兄さんの飛びっきりの営業スマイルにやられちゃいました。
でも、私鉄路線の撮影に行く時は、その路線や地域で出来るだけ買い物をして、その地の発展に貢献してくる事をポリシーとして撮影しております。撮影させて頂いておりますので、少しでも恩返しが出来ればと考えております。
さて、前置きが長くなりましたが、先ずはわっしー1号の下り便の撮影報告。
向かったのは先週訪れた 小中駅脇の橋梁です。
小雨が降る中の撮影になりましたが、何とか無事に撮影しております。
わっしー号がやって来ました。小菊が沢山咲いていたので、入れて撮影して見ます。
中野ー小中
トロッコわっしー1号(間藤行き)
下り便はトロッコ車両が先頭の2両編成。
開業30周年のヘッドマーク付きでした。
沢山お客様を乗せて、中々の盛況振りです。
観光列車の撮影後は 何時もの様に手を振って見送ります。
一人二人は必ず手を振り返して下さいます。
結構、コレが楽しみの一つであります。
そして、いよいよ次は本命のDE10 トロッコの撮影ですが。
何処で撮影しようか だいぶ迷いましたが、沢入駅へ向かいました。
此処は先週のロケハンでは時間が無くて下見は出来ませんでしたが、グーグルでのエアロケハンは済ませております。
しかし、お天気を考慮し、もしもの事態に対応出来る撮影地でなくてはなりませんので、民家が点在する場所での撮影を決めました。
沢入駅へ到着した時点で、だいぶ空模様が怪しい雰囲気でした。
沢入駅を出て右へ坂を上り、下り、徒歩10分足らずで到着したのは、神戸ー沢入間の長いトンネルを抜け出た直ぐの集落。そこには柵の無い線路があり、線路と渡良瀬川の間に民家が二軒。そこの民家の前には勝手踏切があり、そこから迫力のある撮影が出来ると考え、此処での撮影を決めました。
線路の向こう側に空の納屋ガレージがあり、もしもの時はそこでエスケイプを決めておきます。
一応、民家の敷地内に立ち入らせて頂くので撮影許可を得ておきます。
快諾下さり 感謝しております。
お盆真っ只中のこの日。
縁側に大きな引き戸が備え付けられた古めかしい日本の家屋から、家族の団欒が丸見えになっておりました。
3世代揃って昼食を摂っていらっしゃるところかな。実家へ子を連れて帰省されたご様子が伺えました。そんな光景に 何処か懐かしく、子供の頃を不思議と思い出すのでした。
遠くで雷の音が聞こえてきます。辺りは夕暮れの様に暗くなってきました。
ここまで来て止める勇気はやっばりないな。
小雨が降り出す始末。この雨、強くなると直感出来るものでしたが、トンネルからDE10 の警笛音が聞こえて来ましたので、耐えて撮影を決めます。
トンネルを抜け出たDE10 を見て驚き!
牽引機は わ鐡色ではなく、国鉄色の1678号機でした。行き掛けに大間々駅で わ鐡色が客車に繋がっていたのを確認してきたのですが、何か不具合でもあったのでしょう。
しかし、私としては此方の機を撮影したかったので、サプライズでした。
神戸ー沢入
▲後方の山が大雨で真っ白に煙っています。撮影の時はDE10 に夢中で気が付きませんでした。
▲12系客車の1両目にはわたらせのロゴの「WR」でしょうか?
▲2、3両目は元京王の5000系改造車のトロッコ。大きな開放窓になっております。
客車の窓から手を出す客。「あら?!雨かしら?」等と会話しているのでしょうね。
そして最後尾4両目の12系客車。水平バランスが狂いました(汗)
ヤマセミのヘッドマーク付きです。
撮り終え、いよいよ雨粒が大きくなり…
▲その後、土砂降りが30分続きました。
先程、目星をつけておいたガレージで雨宿り。目の前には先程の撮影地。大雨が坂道気味な通りを叩きつけ流れて行きます。
もう一本撮影を予定していたトロッコわっしー2号が5分後にやって来ましたが、とてもあそこに立つのは無理なので諦めました。
暗いガレージに一人、色々な事がある。こんな事もあるのだな。と考えておりました。
〜撮り道メモ〜
わたらせ渓谷鐵道には 名物弁当があります。
有名なのは やまと豚弁当です。豚肉の味噌炒めをご飯の上にどぉ〜ん!と乗せた、お肉好きには堪らないと評判です。トロッコ列車の手拭い付きで1100円也。
ここだけの話、私は豚肉は苦手なので買いませんでした(小声)
行き掛けの列車で神戸駅ホームに停車中、お弁当売りのオバちゃま達が威勢良く車内に乗り込んで来ました。
「お弁当、ビールいかがですか?」
そう言えば お昼ご飯の事を考えていなかった私。トロッコ弁当を買うことにしました。
実は先週、ロケハンに来た時に販売していなかったので、残念に思っていたところでしたので、渡りに船な心境でした。
一緒にビールも勧められましたが、泣く泣く諦めております。只でさえ水平バランス崩しかけているのに、飲んでしまっては折角のDE10 様に失礼だと思いまして(笑)
トロッコ弁当 930円也
オカズたっぷり!ポイントは塩味の効いた舞茸の天ぷらとヒレカツ。帰りの東武特急りょうもう号の中で美味しく頂きました。
お弁当箱の蓋に わ鐡色のDE10 の写真が付いておりました。次回はこんな風に明るめに撮りたいとリベンジ撮影を夢見るのでした。
さて、トロッコ列車の客車内の写真が わ鐡ホームページに掲載されておりましたので 載せておきます。
神戸ー沢入駅間に草木トンネルを通りますが、通過に10分程度を要す長いトンネルです。そこを通過時に客車内では天井にLEDによるイルミネーションが行われます。
他にも絶景ポイントでは徐行運転、小さな滝の見物、有名な白御影石の解説等、何方でも楽しめる観光列車になっております。
美味しいお弁当と合わせて、トロッコ列車の乗車もお薦めします。
行かれる際はトロッコ列車の平日運行はありませんので、わ鐡ホームページを確認下さい。↓
https://www.watetsu.com/torokko.html