撮影日 2019.6.19
今年の2月より、東京メトロ丸の内線に 新型車の2000系が運行を開始しております。
今月迄で、もう8編成目も送られてきた事は、鉄道ニュースや撮影ブログの皆様のご報告もあり、有名なところですね。
イメージカラーの赤いボディーにウェーブ模様があしらわれたデザインは丸の内線の伝統です。それらを引き継いだ新型車はどんな雰囲気になったのやら?
見に行って来ました。
丸ノ内線と言えば、東京の主要都市をグルリと回る利便性の高い路線でして、
池袋→大手町→東京→銀座→霞ヶ関→新宿…
有名な地名ばかりの駅名が並びますが、私は今まで乗車経験がありません。東京在住時代も御縁がありませんでした。
今回、新型車導入のお知らせを受けての初御目通りとなり、とても楽しみです。
やって来たのは御茶ノ水駅より徒歩3分
超有名で定番スポットの聖橋(ひじりばし)です。
この辺りは神田川に聖橋、昌平橋、万世橋と 西洋建築風の伝統的な橋が架かっている、東京の中でも美景撮影スポットとなっており、時折、観光客も足を止め、撮影なさっていらっしゃいます。
そんな川沿いにJR中央線の御茶ノ水駅と総武線の橋梁、丸ノ内線の橋梁も架かっており、鉄道撮影的にもワクワクする様な景色なのです。
ここの景色は昔描いていた近未来都市の様にも見えます。
到着して驚き!聖橋は現在、歩道の修繕中でした。
橋の上からは撮影出来ない様子。勤務中のガードマンさんに尋ねたところ、来年3月まで掛かるとのことでした。
見た目も真新しいコンクリート張りのピカピカな聖橋、ちょっと味気なく感じました。
周りを見回し、橋の袂の川沿いに歩道を見つけ、そちらへ回る事にしました。
早速、やって来ました!
02系でした(汗)
ダイヤが約5分置きに設定されておりますので、あまり待たずに撮影出来ます。
しかし、やって来るのは7〜8割位は02系なので、トンネルの奥にやって来るヘッドライトを見つける度にカメラを構え、ちょっとだけ疲れます。
よく出かけている秩父のダイヤとは大違いな都心線のダイヤ。撮影には効率が良いですので、贅沢なグチですね。
この写真の上部に総武線が通りかかっているのが見えますか?長い編成ですね。16両位、繋がっているのかな。
今度は先程の聖橋の向かい側に見えていた昌平橋へやって来ました。
この写真の奥のアーチ橋が 先程の聖橋です。
こちら側は逆光なのは分かっておりましたが、面白い写真が撮れそうだと思いまして、カメラを向けてみました。
なかなか、左側の中央線とその上の総武線と
向かい側の丸ノ内線が同時に出揃い撮影出来る瞬間というのは訪れないものです。
ここへ来るのに中央線に乗車して来たのですが、その車窓のから 中央線130周年のヘッドマーク付きの、側面をオレンジ色の全塗装を施した233系とすれ違いました。
一瞬、103系が戻って来たのかと思い、驚きましたが、前面を見て233系でしたので、笑みがこぼれました。
そちらも意識して待機しておりましたが、来ず残念。このラッピングは今年8月一杯は行われているそうです。
この橋から見る電車の三役揃い踏みと、神田川に船までタイミング良く通り掛かる瞬間なんて、奇跡でも起きない限り無理なのでしょう。此方としても、何時間も此処で粘り強く撮影する訳にもいきませんし。
それにしても、右側の街並みは昔から変わっていない様にお見受けします。その背景には高いビルばかり林立しており、其処だけ時代の流れに取り残されたかの様な景色で懐かしいです。
私の育った隅田川沿いの街並みにもそっくりです。
ちょっと、表通りを見に行ってみます。
外神田2丁目 外堀通り
3〜4階建ての古めかしいミニビル長屋が25軒位立ち並んでおります。
ビンのデザインの専門店やピンバッチ製造販売店、太鼓の道場やビリヤード場、膝枕耳かき店!? 等々。
やはりこの眺め、私の育った南千住の風景に似ております。正しく東京の下町。
こんな都心の真ん中に、まだ、長屋が残っていたとは!
何処を見回しても高層ビルばかりのこの界隈。
開発に逆らっているのか?
それとも、わざとこの風情を残したのか?
自宅に帰り、グーグルマップで確認しましたが、やはり、この景色はこの一角だけでした。
雑多で昭和の香りのする下町景色、変わらぬ事を私は望みますね。
さて、先程の聖橋 袂に戻って来ました。
先程、私がいた立ち位置には、おじさま鉄さんが撮影なさっておられました。
やはり、新型車狙いの様子。
一礼し、斜め後ろから撮影する事にします。
太陽がやや真上に来るこの時期ならではの、真昼の順光位置の様です。良く光が当たり、赤が美しく都会の景色に映えます。
パンタグラフもクーラーの室外機も飛び出ていない、真っ平らな車両の上部。スッキリして景観を損ないません。
丸い柔らかな印象で、優しげな赤の雰囲気に仕上がりましたね。
これ、一見、京の浜地域を走る赤い鉄道会社の車両に近づいたのか!?と、一瞬心配したのですが、あちらさんより上品でキュートな印象を受けました。
本来ならば、先週に来る予定だった本日の撮影地でしたが、先週は曇り空でしたので、本日
此処から撮影出来たのはラッキーでした。
〜撮り道メモ〜
やはり、新型車には乗車するのが私の心情。
丸ノ内線の御茶ノ水駅より、新型車を待って乗車してみたいと思います。
駅員さんへの聞き込みによると、もう2本待てば5編成目が来るとの事。
取り敢えず、池袋方面へ乗車します。
昼間とは言え、都心の地下鉄はやはり大勢の利用客で座れないほどでした。撮影はためらわれたので、池袋終点からの折り返しで撮影を試みます。
そして、池袋駅ホームで撮影開始!
ホームドアから見える半分だけの丸窓が可愛らしくてワクワクします。
車番は大きめの浮き出たタイプ。サイドのウェーブ模様も奥ゆかしげで控えめに。
急いで内装を撮影します。
目線の位置に大きめに貼られた路線図が嬉しい。高い位置に小さく貼られた路線図は、おばちゃまには見づらいのデス。
連結部サイド席は全て丸窓で、優先席シールがベッタリ貼られております。折角の素敵な丸窓なのに、ソコは少し残念。
座席は乗客がゆったりと座れる事を優先し、一人分の幅が大きめに作られております。優先席に至っては2人掛けを意識した幅でした。
その横にはモバイル機器の充電コンセントが二ヶ所、5kgまでの荷物フックも備わっており、譲り合って使用する旨、注記してありました。
入り口付近は広めにスペースが作られている印象です。
何より、薄ピンク色の壁が明るさと温かさを感じ、穏やかな気持ちにさせてくれます。
内装は何処を見ても丸を意識したデザインになっており、丸ノ内線と言う名前らしい
"まるの内側" な電車ですね。
丸窓は良く見ると やや楕円形をしております。地下鉄とは言え、所々で戸外へ出る路線なので、眺望や光が入る事を意識しているのかも知れません。
又は、真ん丸ですと、振動や耐久面で都合が悪い等の理由もありそうですね。
乗車した車両は 池袋から御茶ノ水駅を通り過ぎ、先程撮影した聖橋脇へやって来ました。
すかさずスマホ撮りしました。神田川と奥には総武線の鉄橋と昌平橋、左側には先程の長屋も見えます。
大手町で乗り換えの為、乗車体験はfinish。
ホームドア越しに撮影しながら見送りました。
咄嗟のスマホ撮りでブレて見づらいですが、キュートなお顔ですね。
その愛らしさに気持ちがホッコリしました。
東京メトロの新型車は其々の路線により、その地域の特性や歴史、イメージによってデザインは様々です。
しかし、内装は共通点があり、見覚えのある箇所が多いですね。狭く暗い地下鉄のイメージを払拭するかの様にスケルトン素材を使用した明るい雰囲気作りや、座席の快適性を高め、振動伝達の解消、広々とした空間を取り入れる努力も感じます。
混雑しても より良い乗り心地と安全性向上への努力を感じました。