撮影日2019.10.1
ようこそ、いらっしゃいませ!
前記事の続きの話になります。
西武秩父駅から秩父鉄道の御花畑駅へ移動して来ました。徒歩3分と隣接しております。
本日、貨物列車は8日までの運休期間中ですので、貨物撮影は出来ません。
▲停泊中の空オキと武甲山
影森駅停車中の車窓からの撮影。
ならば、偶には貨物が来ない影森駅以西での撮影をしようと思い、ロケハンに向かいました。
気になる撮影地の白久(しろく)駅へ下り立ちす。
白久駅ホームの端から三峰口方面を見ると、右側へと立派なカーブが臨めます。
そこから見える二つ目の小さな踏切(黄色い矢印の辺り)から下り列車を撮影しようと思い、行ってみました。
しかし、そこはほぼ使われていない様で、踏切へ続く小道が夏草の茂み状態でした。意を決して進もうか? と悩みましたが、入り口直ぐに行く手を阻む様に蜘蛛の巣を見つけました。
最後に人が通ったのいつだろう??
危険な雰囲気を察し、此処は諦め、対岸から回り込んでみる事にしました。
残念ながら、対岸も夏草が鬱蒼と生茂り、その奥には主人を失くした古家があり、その奥辺りが踏切の様で、此方からも踏切へは行けそうもありませんでした。
残念ですが 諦め、夏草が無くなる冬にでも また来てみる事にします。
もう少し三峰口方面へ歩くと線路脇に少し開けた場所に秋桜を見つけましたので、撮影してみました。
15:36 三峰口ー白久 7000系
だいぶ日も傾き始め、西日が銀電に輝く頃合いになり始めました。
この時刻を待っておりました。偶にはこの車体色を活かした撮影がしてみたかったのです。
この近辺は西側に山が近い為、早めに山の向こうへ陽が落ちるのです。翳る前に急いでお目当てショットを写しに白久駅へ戻ります。
白久駅ホームは小高い位置にあり、町の田畑や道路を見渡す事が出来、なかなかの絶景ポイントでして、今後は紅葉が非常に楽しみです。
駅名看板の根元から ど根性ススキが伸びており、秋の風情を醸し出す良い被写体になっておりました。
▲▼16:26 白久駅ホームより 三峰口行き
後ろ姿ですが、この夕景の光にベストなダイヤがこの一本なので、仕方がありません。
何しろ、影森駅以西は1時間に一本のダイヤ。
貴重な撮影チャンスですので、選んではいられません。
▼そして、三峰口駅から先程撮影した5000系が戻って来ました。
16:37 三峰口ー白久 羽生行き
僅か10分後ですが、陽が落ち、だいぶ暗くなってしまいました。先程と同じ撮影地とは思えない雰囲気になりました。
何時も思いますが、夕景の撮影チャンスはほんの僅かですね。
これに乗車し、浦山口駅へ最後の撮影に行ってみます。
浦山口の駅前に彼岸花が咲いていたのを行きがけの車窓からチェックしておりました。
浦山口駅は先程の駅から3駅離れただけですが、まだ夕陽が山の上に復活しておりました。
17:00 影森ー浦山口
本日、大活躍の5000系。思い切り地面にカメラを下げて彼岸花メインで撮りたかったのですが、花なのか?電車なのか?どっち付かずのイメージと違う撮影になってしまいました。
あまり夕陽も当たらず、ピントもヘン。
残念でした。
先程撮影した赤い鉄橋を潜り、平沢稲荷前に彼岸花を見つけ、夕陽と絡めてのショット。
この彼岸花と電車と夕陽を絡めたかった!!
そうそう、紅葉ですが、未だでーす。
浦山口駅ホームから、浦山ダムの上辺りに一本だけ、ややオレンジ掛かった木が一本だけある程度でした。
毎度の御訪問、ありがとうごさいました!!
〜撮り道メモ〜
この日、実は秩父鉄道の影森駅で国道脇からのS字カーブをロケハンした後、お昼ご飯を食べに寄りたい店があり、勇気を出して行ってみました。
何故、勇気を出さなくてはならないのか?
と言うと、だいぶ雑多な見た目で年期の入った屋台風の店構えだからです。
前回、影森駅近くの貨物三ノ輪駅の撮影時に通りかかりまして、気になっておりました。
店頭に色々な物が並んでおりますが、ソコは目を瞑り、近寄ってみます。
売っているのは秩父名物の味噌ポテト(250円)と焼きそば(300円)カルメ焼き の様です。
パック入りで沢山陳列してありました。
広い間口は開放されており、オープンな厨房(台所!?)と長テーブルを2つ繋げた客席と長椅子。床は土足OKの畳が敷かれ、冷蔵ケースにはカン入りお茶と袋入り焼きそば生麺が丸見えに入れられております。
テーブルの上には店主が調理したと思われるキュウリの浅漬けの皿やら新聞、やや漂白した方が良さそうな台布巾が。
ポテチと煎餅とチョコレート、柿の種etc…一つの菓子器に全て入って置いてある(笑)
これは後からどんどんと 入れ替えずに盛ったわね。絶対。
中では店主と思われる 80歳を過ぎたお婆ちゃんと男性客が一人。
「やってるの?」と声を掛けると、快く受け入れて下さいました。焼きそばは温めてくれる様です。
しかし、老婆の店主さんを動かすのは心情に合わず、「そのまま食べたい」と伝えました。
小さなテレビがあり、ワイドショーの放送中。誰も見ていない様子。
まるで、田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たかの様な不思議な安堵感。
おばあちゃんは冷蔵庫から 徐ろに売り物の缶入りお茶を出し、グラスに注ぎ、私に差し出しました。申し訳ないので100円を出すと、「おごるからいいよ」と、笑っておりました。
一応、私も商売人の端くれなので、そうも行かず、テーブルに置いて来ました。
前回此処を通りかかった時、2、3人のお客さんが集まり 賑わっていたのを覚えております。
この日も会話は常連さんの体調の話。私は相づちを打つ程度で話を聞いておりましたが、その方の事をだいぶ御心配されている様でした。
此処へは 皆さんはお買い物に来るのではなく、手土産を持ち寄り、お話に来る様です。
人に会い お話が出来る。御近所さんのコミュニティの場になっているのです。
こう言う やや過疎的な地域では、遠くの親戚より、近くの他人。身内の様に結束して暮らしているのですね。
私はウスターソースで味付けした酸味の強い焼きそばを食べながら、また秩父の人達の温かさに触れ、益々、秩父のファンになりました。
TV取材も多数受けている様ですね。
実は我が店も 先日、TV取材を受けまして、その反響の大きさに驚きました。
実はこの店、私が知らないだけで、結構 秩父では有名な店なのかも知れません。
内部の様子や商品の撮影は遠慮しておきました。とにかく昭和がそのまま 此処にはあります。
この道、50年以上。見習いたいです。
「連れ合いはとっくの昔に行っちゃったわよー」と、笑っております。
一人で早朝より店を切り盛りしているおばあちゃん。今後もお元気で。
影森駅で下車される機会がありましたら、立ち寄って見て下さい。