撮影日2020.8.17
本日もようこそ。いらっしゃいませ。
土合駅で地下駅探索体験後、下り電車で3つ先にある岩原(いわっばら)スキー場前駅へ移動して来ました。
①の記事でも紹介致しましたが、群馬県から新潟県へ突入致しております。
◆Ωカーブって何?
岩原スキー場前駅に降り立つ◆
ホームより乗車してきた列車を見送ります。
今は夏場のオンシーズンだからなのか?意外と長めの4両で運行されている様です。しかも時刻表には載っておりませんが、昼の便が上下線とも一本ずつ増便になっておりました。▼
▲駅舎はこんな感じの長閑な無人駅。
ダイヤは… 過疎ってますね。
「でも、安心して下さい。地上駅ですから」
等と微妙に古い誰かのギャグを吐いている場合では無く、実は悲報が。
来る途中に調べたところ、ここで貨物列車を一本撮影する予定でしたが、本日は運休になってしまいました。数少ない昼間の貴重な一本でしたのに。
ショックで気持ちが半分萎えてしまいながらの到着となりました。
ここでの目的は表題にもあるΩカーブでの列車の撮影です。
此処には素晴らしい大パノラマである250度位の(私の見立て)カーブ線路があります。
▲Googleマップより
どうですか!このオメガ具合。
しかも、周りは見通しの良い田圃ばかり。
一度、此処で撮影してみたかったのです。
さて、あの円の中へ行ってみます。
▼岩原スキー場前駅方面を臨む
▲越後中里駅方面を臨む
撮影地到着後、360度眺めるに、見事な弧を描いたような線路が出現します。
ここまでは駅から徒歩15分掛かりました。
本日は貨物列車が運休になりましたので、こんな雄大なカーブは必要無くなってしまいましたけどね。普通電車は4両編成ですので、舞台が大き過ぎます。
長蛇の貨物列車や新津工臨等、撮影してみたいですね。夢は拡がります。
実はこの訪問日の翌日に新津工臨が13bで出場しておりました。情報も無い私ですので、所詮、出たとこ勝負なのです。又のチャンスを待つとします。
◆さあ!ロケハン散歩へGO◆
このカーブの中で4両編成がカーブを走る姿が美しく撮影出来る場所をロケハン散歩してみます。
季節は真夏。炎天下で歩きながらのロケハンは流石にキツいですね。途中でコークを一杯。
▲自販機でチビガエルが2匹、休憩中でした。
何処にいるか分かりますか?
田圃の真ん中ならではですねー。あー長閑。
農家さんが畦道に植えた花々が真夏を謳歌しておりました。
実は、電車の本数が少ないので、時間が余って仕方が無いんですよ。乗車して来た下り電車の次の便が約2時間後なものですから。
暑さで歩きながらのロケハン&撮影も限界になって来ましたので、目星を付けた撮影地の日陰でランチタイムとします。
田圃の中の木陰に日陰を見つけ、石段になった用水路脇で買ってきたサンドイッチでランチです。
絶え間無く流れる用水路の水音。
飛んでくる色々な虫。
目の前の稲穂の花。
時間を持て余し、何も考えずボーッとするこの時間がとても贅沢な一時に思えます。
何も考えて無いのはウソ↑
フフふ。撮影を目論む地が目の前にあり、何処に焦点を置こうか考えながらのランチです。
撮影場所選びはとても重要でして、美しい景色の中で4両編成がカーブを曲がる姿が際立つ事と何より駅が近い事。
実は撮影する列車通過後の10分後に来る上り列車に乗車しなければならず、この地から駅まで徒歩7分とGoogleマップさんは語っております。遅れは後の撮影予定に響きますので、三脚使用はせず、手持ち撮影を敢行しました。
◆いよいよ下り電車の撮影◆
いよいよ入線して来ました。
▲B23編成 E129系4両 (12:10下り臨時列車)
駅へのカーブ最終地点の辺りが夏草が切れており、その辺りに差し掛かるのを待ってのショットです。
よく見ると無数の小鳥が電車の周りを覆う様に一斉に飛び立つのが見えます。
やっぱり田圃の中の線路は自然豊か。線路内で群れで休んでいたところ、電車の到来で驚き飛び立ったのでしょう。
後ろの "岩原" の赤字看板ですが、山の斜面にあるスキー場なのです。あそこの名前が駅名になった様です。
其れにしても "いわっぱら" ですから、ローカル感満点です。車内アナウンスで耳にしまして、現地でその様に読む事を知ったのでした。
続く〜!
〜撮り道メモ〜
ー背筋も凍る恐怖体験ー
人は誰しも私くらい長く生きていれば一度や二度「もうダメかもしれない」「此処で終わりかも」と感じる瞬間があるものです。
「そんな体験、一度も無い」と、仰る方はお幸せな事で何よりです。
"恐怖体験" 等と申しますと、幽霊でも見たのか? と思われますか。
いえ、一般的に霊感と呼ばれる様な能力は無く、一度もその様なモノに出会った事はありません。
今回の旅の途中で起きてしまった恐怖体験を綴っておきます。
電車移動の今回の旅。ダイヤが少なく行動は綿密に計画を立て、時間調整を入念にしておりました。ところがどうしても次の撮影時刻まで3時間近く間が空いてしまう撮影地があり、時間潰しに困っておりました。
この御時世ですので、予定していた温泉街の立ち寄り湯屋が全て入浴御断りの札を出しており、楽しみにしていた入浴計画は崩れ去ってしまいました。
温泉街を彷徨い、行き場を失っておりました。
このまま彷徨っていては暑さで参ってしまいます。
その時、思いついたのは到着した駅のホーム。山の日陰で高台にあり、涼しかった事を思い出したのです。
暫く駅の隅々を散策し、疲れて座り込んでおりました。この後、1時間半後にしか電車は来ませんので、人影も無く静かな無人駅。
一面一線のホームがあり、目の前は山の斜面で深い森が見えます。そちらから風が気持ち良くそよいで来ます。
無意識にホームの階段脇でウトウト眠りこけてしまいました。
10分位、結構な深い眠りに入っていた様です。
しかし、物音に気付きハッ!と目が覚めました。目の前の森の中に何かが動いているのを発見しました。それは私がいるホームと同じ高さまで森の奥から下りて来た真っ黒い生き物。
ホームの真向かいの森の淵で草を夢中で食んでいる様に見えます。
熊でした。
毛並みが短く黒黒と艶があり、お食事中の様子。ホームを隔て、向かい側にもう来てる。
一瞬、フリーズしました。身体が固まり動かないのです。僅か3秒程の時間に色んな事が頭をぐるぐる廻ります。
寝たふりして刺激しない様にするか?
死んだフリ?
一目散に逃げるか?
大声で叱り付け撃退するお爺さんの話もあったな‥
深呼吸し、荷物を纏め、ゆっくりと階段を下りる事にしました。こんな時、何故か身を屈め、中足、差し足、忍足でゆっくりとこっそりとなるのでした。
くの字に曲がった階段を曲がった辺りから猛烈に走り、駅の出口の外へ脱出に成功。
後ろを振り返ると
熊は追って来なかった様です。
暫く駅を眺めておりましたが、気になり、もう一度ホームを見に戻ります。
ホームに出るのは危険なので、階段の窓から先程熊がいた辺りを凝視します。
何もおりませんでした。森の奥へ帰って行ったのでしょう。
何処の駅かはイメージダウンに繋がるといけませんので、公表は致しませんが、山奥の駅ではよくある事なのかも知れません。
今年は観光客や町の人の動きも少なく、野生動物が街中に近づいている傾向がある様です。
町の誰かに伝えた方が良いのか?警察に通報すべきか?一人で考えても町中には誰も居らず、なす術もありません。
無人駅と背後の山を見つめ、果たしてあれは現実だったのか?
全身、汗でびっしょりになっておりました。
ネットに熊に会った時の対処法が載っておりましたので、気になる方は御覧になって下さい。
私も勉強させて頂きました。↓↓
長くなりましたが、お読み頂き、ありがとうございます。続きがございますので、又のお越しをお待ちしております。