女将さーん鉄道撮影の時間デスよ! 

焼きとり屋 えみソラ女将の鉄道撮影日記ブログ

鉄子の独り言 13 倒され地蔵さま

 

 

本日もようこそ。いらっしゃいませ。

 

ちょっと重たいお話ですが。

 

 

私は毎朝、線路脇の一本道を利用し、出勤して

おります。

行き来する電車を眺めながら、通勤も鉄分補給

をちゃっかりして、楽しく職場へ向かっており

ます。

 

この路線は高架線路と地上線路が混ざり合う路

線でして、私の住む地域は後者の方。

その分、小さな踏み切りが多く、対岸に渡る

方々の悩みでもあります。

特に、朝晩の通勤ピーク時は開いても直ぐに閉

まる始末。時間に余裕を持って出ないと遅刻も

しばしばでしょう。

 

そんな路線の悩みがもう一つ。

人身事故が多い事です。

故意に入ってしまう方、小さな子供が事故に巻

き込まれた事も。

そんな数ある踏み切りの中に、その脇に小さな

お地蔵様が置かれている場所があります。

とても綺麗に手入れされ、造花も添えられ、何

方かが日々管理されている様子が窺えます。

このお地蔵様は踏み切りに誤って入り、事故に

合った幼児の供養に建てられたと聞いた事があ

りました。

 

ある朝、通り掛かりに目をやると、そのお地蔵

様が線路の石塀に倒れかかっているのを目撃し

たのです。

誰かの悪戯だろうか?

其れとも車が通りがかりに触れたのやら?

よく見ると、頭部が割れて欠けている。

 

素通りはしたものの、その後、そのお地蔵様の

事が気になり、自分の素通りした行動を反省

し、帰りがけにまだ倒れている様であれば直し

て帰ろうと思っておりました。

帰り際に確認すると、お地蔵様はいつもの様に

定位置に据え置かれており、安堵して帰ったの

ですが。

 

 

その20日後位でしょうか。

いつもの通勤中、お地蔵様が据え置き台から斜

め前に倒れているのを目にしたのです。

頭は完全に地べたへ付いておりました。

胸が苦しくなる様な嫌な感じと悪寒が走りまし

た。

「一体誰がこんな事繰り返すのだろう」

明らかに悪戯と察した瞬間でした。

 

急いでおりましたが、一度素通りした道を戻

り、元に戻す事を決めました。

ところが、そのお地蔵様の重たい事。

抱え起こそうと持ち上げるも、ビクともしませ

ん。僅か50cm程度の石の塊に過ぎないと考え

ていたら、意外にも重たい。

誰かに手伝って貰おうにも、皆、朝は急いでい

る。

諦めて手を合わせ、仕事に向かいました。

 

 

可愛そうやら、いたたまれない気持ちで胸が苦

しくなりました。

勿論、そんな悪戯を繰り返す人間にです。

 

お地蔵様には何の非も無い。

弱い人ほど、自分より弱い相手に当たる。

そんな事を繰り返して何が楽しいのか。

その対象が人で無く、まだ物に当たるだけ

マシと考えるべきか。

人間の心の闇を垣間見た気がしました。

 

手に負えない重さのお地蔵様。

もし、帰宅時も倒れたままだったら警察に話し

た方が良いのだろうか。

気になり急いで帰り、踏み切り脇を確認すると

お地蔵様は起こされ、定位置より1mほど離れた

位置に地べたへじか置きにされておりました。

何方かの配慮でそうせざる負えなかったのでし

ょう。何しろ重たいですし、地べたへ置けば、

倒れても壊れるリスクは下がりますし。

 

高架化されていない線路は生活の一部として

鉄道を身近に感じる場所であり、

当然、踏み切りも貴重な道の一部であります。

そこでは日々、様々な出来事が起きているので

す。

先日は踏み切りに自転車ごと閉じ込められ、倒

れているお爺さんを救出した事もありました。

何だかなー。御節介が出来る年頃になりまし

た。

 

もしも‥ですが、

夜中にお地蔵様が勝手に移動していたとした

ら??

 

無いな。

 

f:id:emikosorakara2:20221116000520j:image

写真はイメージです

 

 

 

つまらない重たいお話で失礼しました。

御訪問頂き、ありがとうございました。