撮影日2021.6.1
本日もようこそ。いらっしゃいませ。
嵯峨野観光鉄道撮影での続きのお話。
トロッコ保津峡駅で、一人 待つ事30分。
先程、ホームで見送った10号が戻って来ましたので、乗車してみたいと思います。
と、申しますか、これに乗車しないと、此処からの移動手段は他にありません。
▲嵯峨野10号 嵯峨野行き
何処が乗車口なのか分からずウロウロしていると、真ん中の車両から車掌さんが顔を出し、「コチラだよ」と手を出し案内してくれました。
前から3両目に取り敢えず乗車し、ホームで見送るタヌキちゃん達に別れを告げます。
機次位のリッチ号には沢山人が乗車しているように見えたのですが、それ以降のトロッコには乗客が居りません。この3両目には私と車掌さんだけ。
さすがは山岳鉄道!?川沿いを走り、カーブを走り、トンネルも走り…
車内は木製の2人掛けベンチシートで、遊園地のミニ列車のような観光感に溢れた車内です。
車内の裸電球とランプシェードがレトロちっくで良い雰囲気です。
▲保津川橋梁を渡ります。此処からの眺めはこのトロッコ列車の見せ場ポイントなのでしょう。のんびりと走って渡ります。
嵯峨野に近づくに連れ、景色は左側絶景から右側絶景へと変化し、車掌さんの観光案内アナウンスは続きます。
"ふるさと" を演奏してくださいました。
上手に気持ち良さそうに朗々と歌い上げます。
車内には私と車掌さんの二人。
こんなシチュエーション、ちょっと気恥ずかしくもあり。
以前にも何処かの鉄道会社で同じような経験がありました。
大井川鐵道?だったかな。
あの時はSLの客車に私一人。アテンダントさんが私の目の前でふるさとをハーモニカ演奏して下さいました。
そう言えば、桂川の上流は大堰川、同じ呼び名の「おおいがわ」でしたね。
大堰川から下流へは桂川になり、宇治川、木津川と合流し淀川となり、大阪湾へ辿り着くそうです。
そんな雄大な自然に想いを馳せ、森林浴と演奏をトロッコ列車から楽しみます。
▲トロッコ嵐山駅に到着
私の座り位置からの眺め。丁度トンネルを抜けた辺りで停車した模様。
この駅はトンネル抜け出すと直ぐに駅の様ですね。古めかしい煉瓦を配したトンネルの上は嵐山の竹林が見えました。この辺りらしい景色だと実感します。
京都駅から嵐山辺りは観光地で街中を走りますが、
このトンネルの先の抜けた景色は一変、
山奥へと変化するのです。
トロッコ嵐山駅で殆どの観光客は下車してしまい、益々、閑散とした車内となりました。
▲写真は駅ホーム。トロッコドアから顔を出し、221系の通過待ちの様子を記録しました。
この221系が向かう先も直ぐトンネルです。
明暗の差で221系が白飛びっちゃいました。
終着駅であるトロッコ嵯峨駅に到着です。
DE10のサイドにも立派なプレートが取り付けられており、観光列車らしいお洒落なDE10に良くお似合いでした。
日本車輌のプレートに製造年が記されております。御歳、50歳ですか!?
「上品な中年紳士」
と言ったところでしょうか。
末長い活躍を期待致します。
御訪問頂き、ありがとうございました。